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9割の日本人が誤解している虫歯の原因のまとめ

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今日は虫歯の話をしたいと思います。虫歯というのは、我々は「う蝕」と言いますが、「歯が虫に蝕まれる」という字を書きますね。皆さん、何で虫歯になると思いますか?

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9割の日本人が誤解している虫歯の原因

テレビでは虫歯菌の駆除とか除菌とかいう話をしたり、超音波の歯ブラシが流行っていて、歯垢除去とか言っていますよね。しかし、歯をほとんど磨かなくても虫歯にならない人がいる一方で、3ヶ月に一度検診に行って真面目に歯磨きをしても虫歯になる人もいます。これ、なぜなんでしょうか?運がいいんでしょうか?運が悪いんでしょうか?それとも歯が強いんでしょうか?弱いんでしょうか?確かにそんな要素もあると思いますが、実はそうではありません。今日は虫歯の話から入り、東洋医学的にもその人がどんな人なのかというお話をしてみたいと思います。

虫歯の一般的な理解

一般的に虫歯は30年ぐらい前までは「砂糖が悪い、砂糖を食べるミュータンス菌が悪い、そのミュータンス菌が酸を出すから歯が溶ける」というストーリーでした。お砂糖を食べるのをやめれば虫歯にならないという話がありました。

これは決して間違ってはいません。虫歯菌の他に乳酸桿菌がいて、酸を出すだけでなく周りにヌルヌルを作ります。

このヌルヌルがある限り、どんなに殺菌しても汚れが取れません。お風呂やトイレもヌルヌルしてきますよね。そこにアルコールをかけてもヌルヌルは取れません。トイレもお風呂もこすらないといけません。コップもスポンジでこするように、歯ブラシをしましょうというわけです。砂糖を取らず、歯磨きをすることが予防になると言われてきました。

虫歯の原因

では、なぜ歯を磨かないのに虫歯にならない人がいるのか、一生懸命歯磨きをしても虫歯になる人がいるのか、ここに虫歯になる最低5つの理由があります。

1. ミュータンス菌

ミュータンス菌は砂糖を食べて酸を出します。キシリトールはミュータンス菌を餓死させます。北欧ではキシリトールだけを使った村で虫歯が激減したという研究もあります。

2. 感染の窓

ミュータンス菌は空気が好きな細菌で、歯の生え変わり時期に感染します。この時期に母親が口の中をきれいにしていれば、子供は虫歯菌に感染しません。

3. 唾液の干渉能力

口の中のpHは食事の後に酸性になりますが、通常45分で元に戻ります。この干渉能力が遺伝的に影響し、戻りが遅い人は虫歯になりやすいです。

4. 免疫力

歯の中にはリンパ管があり、免疫力が高い人はリンパ液が出て虫歯に対抗します。免疫力を高める生活をしている人は虫歯になりにくいです。

5. ストレス

ストレスがあると歯を食いしばり、ベータエンドルフィンが出て免疫力が上がりますが、歯にヒビが入ることがあります。現代社会ではメンタルストレスが多く、食いしばることで虫歯ができやすくなります。

まとめ

虫歯になる原因は一つではなく、生活習慣や遺伝、免疫力など複数の要因が絡んでいます。歯を削る治療は対症療法に過ぎず、根本的な原因を理解し、生活を見直すことが重要です。これが歯科医療だけでなく、全ての医療に通じる考え方です。

アメリカでは歯が白ければ白いほどいいという価値観がありますが、ヨーロッパでは自然な美しさを重視します。歯をいじらないで自然な状態を保つことが美とされます。どちらが良いかは個人の価値観によりますが、私は自然な食生活と免疫力を高める生活を心がけています。

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この記事を書いた人

海外で生活し、多様な文化の中で独自の視野を広げてきました。国際関係と文化人類学を双方専攻し、葉山大学とエリクソン大学で学び、その後、地球連合での勤務を通じて、世界各地の文化や社会に関する深い洞察を得ることができました。

50カ国以上を訪れ、多様な文化、言語、そして人々との出会いを通じて、国際社会における日本の役割とポジショニングについて独自の視点を持っています。

海外から日本を見た時にガラパゴス化している日本の現状と絡めながら記事を書いています。

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