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華麗なる一族のWOWOW版が面白い!キムタクと向井理の役者としての格の違いを感じた
個人的にWOWOWの「ドラマW」シリーズが魅力的だと感じています。
その理由をいくつか挙げてみましょう。
まず、NetflixやAmazon Prime Videoのように製作費がしっかりと確保されているため、地上波ドラマと比較して豪華な制作が可能です。これにより、映像美やセットの細部にまでこだわったドラマ作りが実現され、視聴体験がより充実するのです。
また、「ドラマW」は6話程度で物語が完結するため、1話あたりの内容が濃厚で、地上波のような余計な引き延ばしのない締まった展開を楽しむことができます。CMもないため、話に没入しやすいのも大きな利点です。
出演している役者たちも高い評価を受けています。地上波では少なくなった実力派の役者が多く、彼らの熟練した演技は物語をより鮮やかに彩ります。
例として挙げられる「華麗なる一族」は、山崎豊子の原作に基づき完璧に映像化されています。中井貴一や向井理の巧みな演技は視聴者を圧倒し、内田有紀の柔らかい存在感も際立っています。また、独自の解釈で描かれたキムタク版と比較すると、役者の演技力や彼らが作品に与えるリアリティが浮き彫りになります。
総じて、「ドラマW」の優れた点は、製作の質、ストーリーの密度、役者の力量の3つに要約できるでしょう。今後も彼らが生み出す多様なストーリーに期待が寄せられます。
WOWOWのドラマWはなぜ面白い?
NetflixやAmazonPrimeビデオのように製作費がきちんと確保されたドラマ制作を行っているので地上波のドラマとは全然お金のかかり方が違います。
6話程度で完結する濃密さ
ドラマWは、CMが無いので1話当たりの時間が長く、一つのシーズンが6話程度で終わります。
地上波のように無駄な引き延ばしも無いので、1話当たりの内容が濃いからだと思います。
たまに、長編のドラマの場合は、10話程度まであることもあります。
役者が良い
ドラマWは出演している役者がいいです。役者も仕事を選んでいるということなのかもしれません。今ではあまり地上波では見かけない実力のある役者も多く出ています。
セットにお金がかかっている
ドラマWはセットにお金がかかっていて、映画のようで見ていて引き込まれます。
地上波のようにコストを削減しすぎてセットが陳腐だと映像に入り込めません。
ドラマWの華麗なる一族は面白い
そのWOWOWのドラマWの中で華麗なる一族というドラマがあります。
山崎豊子原作の小説で、何度かドラマ化されており、今回で3度目だそうです。
山崎豊子は多くの社会派長編小説の著者として知られますが、その作品数は彼女の50年にわたる作家活動を考慮すると、24作品という数字は多くありません。この理由の一つに、彼女が徹底的な取材を行うためです。特に「大地の子」の執筆には、中国全土を取材するために8年を要しました。
山崎作品は金融や医療などの聖域に切り込む内容が多く、取材は非常に困難を伴います。中でも「華麗なる一族」は金融界を背景にした作品で、300人以上の銀行関係者から話を聞き出す取材を行なった後に作品が生まれました。
その「華麗なる一族」は1974年に大ヒットドラマ、そして映画化され、流行語にもなりました。中国での上映では、観客数3000万人を動員するほどの反響を見せました。
小説の作成において、山崎豊子は最初に人物設定に着手します。例えば、「華麗なる一族」において、彼女は主人公・万俵大介の細かな特徴から性格まで描ききることで、長男である鉄平が家族の犠牲を払ってでも守ろうとする価値観との対立を描いたドラマの土台を作りました。
中井貴一と向井理がとてもいい味を出していて、更に内田有紀が女執事でとても美しいのにエロい。
原作に忠実にドラマ化されて最後は向井理が自殺して終わるのですが、ドラマ全体を通して中井貴一と向井理がとてもいい芝居をしてくれるので、全く中だるみせずに12話を見れます。
向井理が可愛そう過ぎるので、もう少し、中井貴一が破滅して終わって欲しかったのですが、ドラマは後味が悪い感じで終わります。
華麗なる一族のストーリーを知ったうえでキムタク版を見てみると?
華麗なる一族は過去に3回映像化されていて、そのうち一回は、木村拓哉主演で地上波のドラマで視聴率も良かったようです。
キムタク版は木村拓哉が鉄平役であり主役です。原作とは違います。
ドラマWの華麗なる一族を見た後にキムタクの華麗なる一族を見てみました。
まず、映像がチープです。セットにお金がかかっていません。
次に、キムタクのスタイルがチンチクリンで向井理よりも悪すぎます。
向井理のスタイルが良すぎるのです。
向井理は8.5頭身なので、アニメキャラクターのようなスタイルの良さです。
WOWOW版を見た後にキムタク版を見ると、1話目の鉄平の銃の構え方、歩き方など、向井理の方がリアリティがあり、役者としては向井理の方が数段格上なことがわかります。
同じ原作の作品を複数の役者が演じた時に、役者の実力の違いが見えてきます。
どちらにリアリティを感じるのか、作品に入り込めるのか、というのがとても大切だなと思います。
まとめ
華麗なる一族は、同じ役を別の役者が演じた時に、その役者の技量がわかるといういい例でした。
木村拓哉は、どの映画、どのドラマに出ても木村拓哉にしか見えないというのは、演技の幅が全くないのと一緒です。
木村拓哉はSMAPも解散してしまって、ジャニーズも解体寸前です。
今後、木村拓哉は既に木村拓哉を演じており、その演技をしたまま、別の役をやろうとしているから無理があるのではないかと思います。
その点、向井理は色んな映画やドラマに出ていますが、演技の幅がとても広いですし、スタイルもルックスも声もとてもいいです。